[Java入門]3.1 Javaプログラミングの手順
Java言語でのプログラミング作業は3つの段階に分けることができます。 作業の流れと各段階で使うコマンドは図3.1のようになります。
実際にこの流れを試してみましょう。
| プログラミング作業 | 使用するコマンド |
|---|---|
| ソースファイルを編集 | テキストエディタ (vi, メモ帳 など) |
| コンパイル | コンパイラ (javac) |
| 実行 | インタプリタ (java) |
- C++ のコンパイラは様々です。Visual C++ならcl, Borland C++ならbcc32, GNU GCCならg++ など。
- C#, VBのコンパイラはそれぞれ csc, vbc ですが、通常Visual Studio .net環境下でプログラミングを行なう際には気にしませんね。
- C++/C#/VB はコンパイル(+リンク)が完了するとそのまま実行可能なロードモジュールが生成されます。なのでインタプリタは必要としません。
C#/VB(.net)の場合、実はインタプリタによる実行に近いのですが、.net frameworkがOSに組み込まれることによってインタプリタがOSに内蔵されるので、インタプリタを明示的に起動する必要はありません。
3.1.1 ソースファイルの編集
まず、プログラムを書いたソースファイルを作成する必要があります。
テキストエディタ(UNIXではviやEmacs, Windowsではメモ帳や秀丸エディタなど)を用いて次の内容を記述したァイルを作成してください。
これは画面にメッセージを表示するプログラムです。
- Java : HelloWorld.java
-
class HelloWorld { static public void main(String[] args) { System.out.println("Hello World!"); } }
ソースプログラムの中の class の後ろにある語、このばあいでは HelloWorld がこのクラスの名前(クラス名)です。
ソースファイルの名前はクラス名に「.java」を付けたものにするのが普通です。
このプログラムでは HelloWorld ですから HelloWorld.java としましょう。
■
- C++ : HelloWorld.cpp
-
#include <iostream> int main() { std::cout << "Hello World!" << std::endl; return 0; } - C# : HelloWorld.cs
-
class HelloWorld { public static void Main(string[] args) { System.Console.WriteLine("Hello World!"); } } - VB : HelloWorld.vb
-
Class HelloWorld Public Shared Sub Main() System.Console.WriteLine("Hello World!") End Sub End Class
□
3.1.2 コンパイル
ソースファイルができたら、そのプログラムをコンピュータが実行できるように、コンパイルします。
ソースファイルのコンパイルは javac コマンドで行ないます。
Solaris 2.X の場合はシェルのコマンドラインから次の下線部を入力します。
Windows 95/NTではいわゆるDOS窓(95では「MS-DOSプロンプト」、NTでは「コマンドプロンプト」)から、同じように入力します。
なお、本書では、コマンドラインのプロンプトはSolaris 2.Xの標準的な環境に合わせて「%」としています。
Windowsの場合は「C:\」というようなプロンプトに続いて下線部を入力してください。
% javac HelloWorld.java
コンパイルや実行を行なうには、$PATHや$CLASSPATHなどの環境変数をあらかじめ正しく設定しておく必要があります。
具体的な設定方法については「【付録】JDKの展開をディレクトリ構成について」を参照してください。
■
- Visual C++ :
-
C:\ cl -GX HelloWorld.cpp - Borland C++ :
-
C:\ bcc32 HelloWorld.cpp - GNU GCC :
-
% g++ -o HelloWorld HelloWorld.cpp - C# :
-
C:\ cscDDD HelloWorld.cs - VB :
-
C:\ vbc HelloWorld.cpp
ソースファイルに何か間違いがあって正常にコンパイルできなかったときには、コンパイラがエラーメッセージを出力します。
例えばclassと記述するべきところをcrassとしてしまった場合、次のようなエラーメッセージが表示されます。
もう一度エディタを使って修正してください。
HelloWorld.java:1: 'class' または 'interface' がありません。
crass HelloWorld {
^
エラー 1 個
ソースファイルに間違いがなく、正常にコンパイルが終了したときには、コンパイラはメッセージを出力しません。
そしてHelloWorld.classというファイルが生成されます。
このファイルのことを「クラスファイル」と呼びます。
この場合、HelloWorldクラスのクラスファイルということになります。
3.1.3 実行
ソースファイルをコンパイルして作成されたクラスファイルはインタープリタを使って実行することができます。
インタープリタはjavaコマンドです。
HelloWorldクラスを実行するには次のようにします。
% java HelloWorld (下線部を入力する)
すると画面に「Hello World!」と表示されます。
以上がJava言語でプログラミングし、ソフトウェアを作る作業の流れです。
実際には間違いの修正などで追加や変更を行うことが多いので、これらの作業を繰り返すことになります。